長期金利 一時0.72%まで低下
7月23日 14時36分
きょうの東京債券市場は、ヨーロッパの信用不安への懸念から比較的安全だとして、日本国債を買う動きが強まり、長期金利は一時午後に入って年0.72パーセントまで低下し、およそ9年ぶりの低い水準を更新しました。
長期金利は、償還までの期間が10年の国債の利回りが代表的な指標になっており、国債が買われれば価格は値上がりし、金利は反対に低下するという関係になっています。
きょうの東京債券市場では、スペイン国債の10年ものの利回りが先週末ユーロ導入以来、もっとも高い水準まで上昇するなど、スペイン財政が悪化して信用不安が拡大するという懸念から、午後に入って比較的安全だとして日本国債を買う動きが一段と強まりました。
このため、長期金利は、きょう午後に一時、年0.72パーセントとなり、午前中に0.73パーセントをつけたのに続き平成15年6月以来、9年1か月ぶりの低い水準を再び更新しました。
市場関係者は、「ヨーロッパの信用不安など、世界経済の減速に対する警戒感からリスクを避けようという動きが強まっている」と話しています。