福島水揚げのタコと貝 県外で競り
7月23日 13時29分
福島県沖で試験的に行なわれている量で水揚げされたタコと貝が、けさ、原発事故のあと、福島県外では初めて仙台市の卸し売り市場で競り(せり)にかけられ、震災前より高い値で競り落とされました。
仙台市中央卸し売り市場では、けさ6時すぎから競りが行なわれ、福島県の相馬沖で試験的に行なわれている量で水揚げされたミズダコ230キロとツブ貝23キロが競りにかけられました。
原発事故のあと、福島県沖でとれた魚介類が福島県外で競りにかけられているのは初めてで、1キロあたり、タコの足が1400円から1500円、タコの頭が600円、ツブ貝が1800円ですべて競り落とされました。水産卸し売り会社によりますと、値段は、震災前の水準と比べて高く、きょう取引された福島県産以外のタコなどと比べても高かったということです。
「お客さんからも好評だったんでね、相馬のお魚というはね。ちゃんと検査すれば、いいものはいいっつっことでね、お客さんにも提供できるんじゃないかなと思って、きょうは仕入れました。」
「初の県外出荷ということで、不安の部分もありましたけれども、これを東京、名古屋、そちらのほうにも、出荷できるような形になっていければよろしいのかなと思います。」