土用丑の日 うなぎ屋にぎわう
7月27日 12時17分
きょうは土用のうしの日です。千葉県成田市のうなぎ料理店では、仕入れ値の高騰が続いて大幅な値上げに踏み切る店が多く見られますが、うなぎを食べて夏を乗り切ろうと大勢の客が訪れています。
千葉県成田市は、江戸時代に成田山 新勝寺(しんしょうじ)に参拝に訪れた人たちに、うなぎなどをふるまっていた名残から、参道を中心にうなぎ料理を出す店が集まっています。
こちらの老舗(しにせ)の料理店では、ふだんの5倍以上のうなぎを用意しました。
うなぎは稚魚の漁獲量が激減しているため、店によりますと、ことしは仕入れ価格が一時、去年の倍以上に高騰し、参道の多くの店が20%から30%の値上げに踏み切っているということです。
「率直の意見としては下がってほしいなというのはあると思うんですけれども、いまの現状をニュースで見ると、しようがないのかなと思います。」
津市のうなぎ料理店では、激減するうなぎの資源を守ろうと、かき入れ時となる土用のうしの日のきょう、あえて営業を取りやめました。
店主は、今後うなぎが増えることを願って、およそ300匹のうなぎを川に放流しました。
「僕たちが放流したうなぎが、少し海へ帰ってもらって、そのうなぎたちが卵子を産み、たくさんのシラスウナギが日本沿岸へ流れ着いていてくれたらいいなと」