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铁塔王国的恐怖-老魔术师的真面目

时间: 2021-11-23    进入日语论坛
核心提示:老魔術師の正体「ワハハハハ、おおかた、そんなことだろうと思っていた。きさま、明智探偵の助手の小林だな。チンピラのくせに、
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老魔術師の正体


「ワハハハハ……、おおかた、そんなことだろうと思っていた。きさま、明智探偵の助手の小林だな。チンピラのくせに、だいたんなやつだ。よくここへしのびこんだ。うん、わかったぞ。きさま、いつもの手をつかったな。わしらの自動車のトランクの中へ、かくれて、ついてきたんだな。
 だが、こうして見つけられたら、もうだめだ。かわいそうだが、鉄塔王国のおきてにしたがって、厳罰にしょするぞ。わしの国には死刑はない。わしは、血を見るのがきらいだ。だから、この国の兵隊は、鉄砲やピストルや剣は持たないのだ。そのかわりに、カブトムシの妖術を武器にしているのだ。しかし、この国の厳罰というのは死刑よりもおそろしいのだ。死刑ではないが、やっぱり命がけの罰だ。さあ、このふたりの子どもを、ひっくくって、さるぐつわをかませろ!」
 怪老人は、はげしい声で命令をくだしました。ふたりのあらくれ男が、用意していた縄をとりだして、小林少年と賢二君に近づいてきました。
 そのときです。うっかりしていた怪老人のからだへ、黒いものが、パッと、ぶつかっていきました。黒いふくめんはとられていましたが、首から下は足のさきまで、黒ずくめの小林少年が、怪老人にとびついていったのです。そして、あっというまに、老人の長い白ひげと、しらが頭を、ひきちぎってしまいました。それは、つけひげとかつらだったのです。そして、その下から、あらわれたのは、まだわかわかしい男の顔でした。
 小林少年の目にもとまらぬはやわざに、さすがの悪人も、「あっ。」とさけんで、おもわず両手で顔をおさえましたが、もう、まにあいません。こんどは、小林君のほうが笑うばんでした。
「アハハハ……、カブトムシ大王っていうのは、きみのことだったのか。それにしても、まずい変装だね。変装の名人にも、にあわないじゃないか。」
「なに、変装の名人だと?」
 老人にばけていた首領は、なぜか、ギョッとしたように、ききかえしました。
「明智先生には、はじめからわかっていたんだよ。ただ、いわなかっただけさ……。」
「なんだと……。」
 小林少年は、また、さもゆかいそうに、笑いました。そして、あいての顔を、まっ正面から指さしながら、
「怪人二十面相! それとも、四十面相とよんだほうが、お気にめすのかい。……こんなきちがいみたいなまねをして、世間をさわがせるやつが、二十面相のほかにあるものか。いくら変装したって、そのやりくちで、すぐにわかっちゃうよ。ハハハ……、こんどもきみのまけだったね。きみのねらいは、いつも明智先生だ。世間をさわがせておいて、明智先生がどうすることもできないのを見て、手をたたいて笑いたいのだ。明智先生をまかしたいのだ。それがきみの念願なのだ。ところが、こんども、だめだったねえ。こうして、ちゃんと見やぶられてしまったじゃないか。」
 しかし、悪人たちが、小林君に、いつまでも、かってなことを、しゃべらせておくはずがありません。そのとき、ふたりのあらくれ男が、両方から小林君をだきすくめ、グルグルと、縄をかけてしまいました。
 老人にばけていた二十面相は、それを見ると、さもここちよさそうに、また、大笑いをしました。
「ワハハハ……、こんどは、おれの笑うばんだよ。かわいそうに。りこうらしく見えても、やっぱり子どもだねえ。敵の城の中へ、たったひとりでとびこんできて、おれの正体をあばこうという勇気には、かんしんするが、さて、そうしてしばられてしまったら、もうおしまいじゃないか。やいて食おうと、にて食おうと、こっちの思うままだぜ。ハハハ……、きのどくだねえ。いよいよ、おれの国の、いちばんおもい刑罰にしょせられるのだ。……おい、このふたりのチンピラを、鉄塔の頂上へ、おいあげてしまえっ。」
 二十面相は、そこで、おそろしい表情になって、はげしい声で命令しました。
 そのときには、賢二君も、小林少年と同じように、しばられていました。そして、ふたりのあらくれ男が、二少年の縄じりをとって、大広間の外へ、ひっぱっていくのです。二十面相も、ニタニタ笑いながら、そのあとから、ついていきます。
 ああ、二少年は、これから、どんなおそろしいめにあうのでしょう。二十面相がいったとおり、小林君は、すこし知恵がたりなかったのではないでしょうか。いくら敵の正体をあばいても、ふたたび生きて帰れないようになっては、せっかくの苦心も水のあわではありませんか。

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