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糸井重里の萬流コピー塾64

时间: 2019-11-08    进入日语论坛
核心提示:怪しい感じに注目 テーマは、「懐中電灯」である。前々から、どうも懐中電灯というやつは怪しい存在だとは思っていたが、コピー
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 怪しい感じに注目
 
 テーマは、「懐中電灯」である。前々から、どうも懐中電灯というやつは怪しい存在だとは思っていたが、コピーを募ってみたら、やっぱり想像以上に怪しいやつだということがわかった。
なくてはならぬ商品、というイメージがありながら、実際になくて困った経験というものがあまりない。台風が近づいて来たりすると、懐中電灯を用意しておこうなどと思ってはみるのだが、イザこれが必要な事態になったらどう活用するのかがわからない。
企業の側も、わざわざファッショナブルにしてみても、たいして儲からないと思っているせいか、ごくごく静かに「5年前とは少し違って見えるかしらん」みたいな商品を作っている。
しかし、決して市場から姿を消したりはしない。おかしなものが、あるものだ。
そのあたりの怪しい感じに、ほとんどの塾生は気付いていたらしく、今回は変化球で勝負に出たコピーがやたら目立った。
まずは、直球勝負のものから見ていくことにする。
「暗い場所」は、現実に、まだ「ある」のだという発想から、必要を説いたもの。
・北川裕行『これがなくっちゃ大変だよと、向島団地西5号棟42の9の7のBに住む僕の先輩は言った』(梅) そうだろうなあと思う。似ているが、
・長谷川伸子『長距離通勤のみなさん、日の出も遅くなりましたよ』(梅)
・梅田龍夫『私、これ持たないと帰れない所に住んでしまいました』(梅)
・青野智『夜、懐中電灯を持たない中大生は家へ帰れません』(梅) なども、うまい。
梅田、青野両君は、私的な体験から書いているらしい。まだあるぞ。
・久保敬『街灯は、所詮、自治体の道楽です』(梅) は、妙にリアリティがある。
・船山満『懐中電灯を手に小用にいく、そんな屋敷に私は住みたい』(梅) ここまではいずれも社会とか行政という言葉をひきずり出しそうなコピーだ。これを茶化して裏返しにすると、
・高井一郎『今度、六本木のディスコに行くんだけど、夜だし地下にあるってゆうし懐中電灯もってった方がいいかなあ』(梅) となる。
次に、懐中電灯を使っている「人」が、まだ「いる」ということをヒントにしたコピー。
・津寺利嗣雄『警官に尋問されたら、即座にお見せください。あと30分は話し相手になってくれます』(梅) 同じく警官ネタで、
・久野慎太郎『えいっ眩し返しっ!』(梅) おまわりさんに照らされると腹が立ちますねと添え書きがあった。
しかし、警官だって、こういうヤツがいるから油断はできないのだ。
・小越敏『出かけよう屋根裏へ』(梅)
懐中電灯の必要な「人」は、まだいる。
・門田陽『兄さん、きょうは母さんを捜しに行こうか』(梅) 不気味だねぇ。もひとつ。
・福田篤史『おじいちゃんが死んでないか、毎晩調べてあげよう。懐中電灯』(梅) だってさ。
「家元! これも、必要な人でございますう!」
なんだ突然。
・川名ゆかり『スチュワーデスの必需品』だって?
「(梅)をさしあげましょう。これは勉強になりましたから」
他の塾生が絶対に怒るが、(梅)をやろう。
「川名君、必ず日航のバッジの上に萬流バッジをつけて下さいませよ」
今週は、少女マンガ家がいっぱい送ってきたのに、スチュワーデスばっかりヒイキしてしまった。いずれ番頭は石をぶつけられるであろう。
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