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世界昔ばなし46

时间: 2020-02-13    进入日语论坛
核心提示:はなたれ小僧むかし、七人の小さな息子と父さんがいたって。末っ子は、たいそうよい子だった。兄さんたちは、この子をいじめて、
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はなたれ小僧                                                                     

むかし、七人の小さな息子と父さんがいたって。末っ子は、たいそうよい子だった。兄さんたちは、この子をいじめて、ねたんで、「はなたれ小僧」というあだ名をつけたりした。
そんなある日、六人の兄さんは家を飛び出したが、はなたれ小僧は、兄さんたちがどこに行くのかと、あとをつけていった。日がくれる頃、はなたれ小僧が兄さんたちに追いつくと、兄さんたちは巨人の王様の城で宿を頼んでいるところだった。すると、巨人の王様はいった。
「二つしか寝台がないんだ。一つの寝台にはわしの七人の娘が寝るし、もう一つの寝台には妻とわしが寝る。だが今晩は、おまえたちが寝るように寝台を一つ空けてやろう」
二つの寝台は、同じ部屋においてあり、巨人の王様は、男の子たちに帽子をかぶって寝るように命令した。それで、はなたれ小僧は兄さんたちにいったって。
「これには何かわけがあるぞ。ぼくたちの帽子を巨人の王様の娘たちにかぶせて、すぐに窓から逃げよう。ぼくたちを殺して食べようとしてるみたいだから」
夜中の十二時になると、巨人の王様は七本のナイフを持って部屋に入ってきた。手探りで、帽子にさわるまで歩いていった。そうして、自分の娘ひとりひとりののどをナイフで刺したのさ。ところが、朝になり、娘たちが死んでいるのを見ると、巨人はたいそうはげしく叫びはじめ、たいへんな遠くからでも叫び声が聞こえたんだって。
「性悪な子どもたちめ、わしよりも賢かった。ああ、だまされた」って、巨人はいっていた。
子どもたちは震え上がって、家にたどり着いたんだ。はなたれ小僧がとっさにうまくやらなかったら、みな、巨人の王様の手にかかって死んでいただろうと、父さんは、はなたれ小僧をほめてくれた。
はなたれ小僧はますます兄さんたちに嫌われていった。ある日、この兄さんたちは、こんなふうに父さんに告げ口した。
「お望みなら、持ってくるって弟がいばってる。おしゃべり鳥、それも巨人の鳥、今すぐにでも取りに行くって」
それで、はなたれ小僧は知恵をしぼって、うまく巨人の王様の家に下男として入り込んだ。すると、夜、巨人は、はなたれ小僧を殺そうとした。だが、部屋は空っぽだった。はなたれ小僧がおしゃべり鳥を盗んで逃げたあとだったんだ。
兄さんたちは、はなたれ小僧が家に戻ってこないだろうと思っていたのさ。ところが、鳥をもった弟が家に帰ったのを見て、びっくりした。なん日かして、兄さんたちは父さんを呼んでいったって。
「お望みなら、巨人の王様の馬を持ってくるって弟がいばってる」って。
はなたれ小僧がいうには、
「そんなこといってません。お父さん。巨人の馬を持ってくるなんて考えたこともありません。でも、持ってきましょう」ってね。
はなたれ小僧は、帽子を積み重ねて四つかぶると、だれにもわからないように化けて、それから、巨人の王様の城で馬の世話をするように雇ってもらった。ところが、夜、巨人の女房が巨人にたずねているのをはなたれ小僧は耳にした。はなたれ小僧を釜ゆでにするために釜に水を沸かそうか、それとも、ナイフで殺そうかって。
そのとき、はなたれ小僧は蹄鉄の音がしないように、馬の足に帽子をかぶせると、馬に乗り、父さんの家へと、一目散に逃げ出した。兄さんたちは、弟が家に着いたのを見るとがっかりして、部屋に引きこもって、はなたれ小僧をまた危ない目に会わせてやろうと策を練った。それからしばらくして、父さんにいった。
「弟はこのあたりで一番勇気のある者です。お望みなら、巨人の王様を捕まえて連れてこようと弟がいばってる」って。
で、はなたれ小僧はいった。
「ぼくは、そんなことを決していっていません。お父さん。兄さんたちはぼくをひどく憎んでいるのです。でも、兄さんたちがしつこくやるなら、ぼくは巨人の王様を捕まえましょう。それには、二頭の牛でひく荷車と、大工が二人と、道具がいります」
こうして、はなたれ小僧は巨人の王様の城の近くの森へと向かって行った。それから、大工に松を切るように命じ、大工は松で棺を作りはじめた。巨人の王様は斧の音を聞くと、何のために松を切ったのかと大工に聞きにいった。
はなたれ小僧はわけを話した。
「わたしたちの土地でたいへん背の高い男が死にました。あちらには、男に棺を作ってやれるような寸法の材木がありませんので、棺を作りにこの松を切りに来たのです」
そうして、はなたれ小僧は巨人にこうたずねた。
「この近くにお住いですか」
「ああ、あの城に住んでいる」
「お寂しそうですね」
「そうだとも。七人の娘がいたんだが、がきどものせいで、一晩でみな死んだんだ」
そこで、はなたれ小僧は、
「それじゃあ、これからは、こっちにおいでなさい。わたしたちといれば、気がまぎれるでしょう」って、いった。
「きっと来よう」
あくる日、巨人の王様がまたやって来ると、はなたれ小僧が大工とけんかしているのに出くわしたって。
「これじゃあ死人が箱に入らない。いった寸法どおりに作らなかったのか」
そうして、はなたれ小僧は巨人の王様を上から下まで見ていった。
「死人は、こんな背の高さなんだけど……あなたくらいの。箱に入っていただけませんか。あなたの寸法に合っているのなら、死人の寸法にも合うでしょうから」
巨人が箱に入ると、大工たちはふたをして、大急ぎで釘を打ったのさ。それで、こんなふうに捕まったとわかると、巨人は力をふりしぼって叫びはじめた。
「巨人さん、落ち着いてください」と、はなたれ小僧はいった。
「落ち着いてください。何もしませんから」と。
箱を荷車にのせるように大工に命じると、はなたれ小僧は牛を追いたてて、巨人の王様を連れて、家に帰ってきた。ところが、遠くで父さんを呼ぶといったって。
「今まで兄さんたちが仕組んだ悪だくみをぼくは許します。ですから、巨人の王様を決して痛めつけないよう、お父さん、お願いします。もう十分に懲らしめたんですから」
棺から巨人の王様を出すと、城へ帰してやった。はなたれ小僧は、父さんやみなにやさしいので、その地方で評判になったのに、兄さんたちは、だれにも好かれなかったって。似たような者たちと悪さをしたからね。
                                                                     (浅香) 
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