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もめん随筆50

时间: 2020-03-31    进入日语论坛
核心提示:楊柳詩抄   夏虫音になもらしそ夏虫の身は灼かるるとも   昔をいまにあはで過ぎにし月日をうらみ身をうらみ昔をいまになす
(单词翻译:双击或拖选)
楊柳詩抄
 
   夏虫

音になもらしそ
夏虫の
身は灼かるるとも——
   昔をいまに

あはで過ぎにし月日をうらみ
身をうらみ
昔をいまになすよしもがな
   一本の草

君が庭に春きたり
もろもろの樹はその枝につややかなる紅の若芽をつけ
草はかなりやのにこげの如き色もてしなやかに身を起すらん
あはれ一本の草にだにしかざるわが身
いつの日か君が眼にふれ
いつの日か君に摘まるる折のあらんや。
   晩春恋慕

つくつくし
摘まむと野辺へ来てみれば
杉菜ばかりが青あをと
なくてぞ人の思はるる
わが心ぞもつくつくし
杉菜となりてぜひもなき
   雨

雨ふりいでぬ
雨のまま夕となりぬ
雨のまま夜となりぬ
あめのおと夜もすがら
わがなげき夜もすがら
   孔雀の羽根

孔雀のまねして笑はれし
烏のこころ思ふ時
身にしみじみと悲しかり
われもうとまし烏にて
孔雀の羽根はひろへども
かざしになさんすべは知らなく。
   女ごころ

道成寺を見れば泣けてくる
女ごころの切なさよ
ふつつりりんきせまいぞと
たしなんでみてもなさけなや
エエをなごにはなにがなる——
思ひあまれどすべもなし
女ごころの儚かなさよ
   ひとり寝

ひとり寝のわが枕辺に
きりぎりす夜もすがらうたふ
佳き人のかのねやのうち
むつ言に夜やあけぬらん
朝を佗しといふは誰が子ぞ。
   楊柳歌

浅黄の空にをち方の
柳芽ぐむとふみ書かな
春はきたれどわが部屋に
君来まさねば冬枯れの
こころ寒しとふみ書かな
もろともに窓より見てしをち方の
しだれ柳は芽ぐみそめたり
   おなじく秋となりて

しだれ柳の葉は枯れぬ
人とあひ見ぬ一ととせの
なげきぞながきしだり葉の
やなぎは散るとふみ書けど
いまは寄せなむ方なきを
いたづらに散りゆく柳
ぬるるわが袖
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