日语童话故事 日语笑话 日语文章阅读 日语新闻 300篇精选中日文对照阅读 日语励志名言 日本作家简介 三行情书 緋色の研究(血字的研究) 四つの署名(四签名) バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬) 恐怖の谷(恐怖谷) シャーロック・ホームズの冒険(冒险史) シャーロック・ホームズの回想(回忆录) ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记) 鴨川食堂(鸭川食堂) ABC殺人事件(ABC谋杀案) 三体 失われた世界(失落的世界) 日语精彩阅读 日文函电实例 精彩日文晨读 日语阅读短文 日本名家名篇 日剧台词脚本 《论语》中日对照详解 中日对照阅读 日文古典名著 名作のあらすじ 商务日语写作模版 日本民间故事 日语误用例解 日语文章书写要点 日本中小学生作文集 中国百科(日语版) 面接官によく聞かれる33の質問 日语随笔 天声人语 宮沢賢治童話集 日语随笔集 日本語常用文例 日语泛读资料 美しい言葉 日本の昔話 日语作文范文 从日本中小学课本学日文 世界童话寓言日文版 一个日本人的趣味旅行 《孟子》中日对照 魯迅作品集(日本語) 世界の昔話 初级作文 生活场境日语 時候の挨拶 グリム童話 成語故事 日语现代诗 お手紙文例集 川柳 小川未明童話集 ハリー・ポッター 新古今和歌集 ラヴレター 情书 風が強く吹いている强风吹拂
返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 赤川次郎 » 正文

泥棒物語26

时间: 2018-09-06    进入日语论坛
核心提示:それぞれの終り 塚原が会社に着いたときは、九時を十分ほど回っていた。 もちろん、もう仕事は始まっている。 「あら、係長、
(单词翻译:双击或拖选)
 それぞれの終り
 
 塚原が会社に着いたときは、九時を十分ほど回っていた。
 もちろん、もう仕事は始まっている。
 「あら、係長、遅《ち》刻《こく》ですか。珍《めずら》しいわ」
 と、入口の所で会った女子社員が言った。
 「いや……。ちょっとね。ねえ、浦田君は来てるか?」
 「浦田さんですか? いいえ。お休みって連《れん》絡《らく》もないから、どうしたのかなって思ってたんです」
 「そうか」
 やはり、浦田京子の身に何かあったのだろうか?
 塚原は、気が気ではなかった。
 「それと、津村さんもみえてないんですけど係長、何か聞いてます?」
 「え?——ああ、津村君か。いや、彼《かれ》はいいんだ。分ってる」
 「そうですか」
 そうだ、津村も、傷《きず》が治《なお》るまで、何日か休むことになるだろう。届《とどけ》を出しておいてやらなくては。
 塚原は、一《いつ》旦《たん》、机《つくえ》に向うと、津村の分の休《きゆう》暇《か》届《とどけ》を書いた。それから、ちょっと考えて、自分の分——今日の休暇届を書く。
 すぐに浦田京子のアパートへ行ってみようと思っていたのである。
 念のため、もう一度、浦田京子のアパートへ電話を入れてみたが、やはり誰《だれ》も出ない。行ってみるしかなさそうだ。塚原は、休暇届を課長の所へ出しに行こうとして、腰《こし》を浮《う》かした。
 「失礼します」
 と、声をかけて来たのは——南千代子だった。
 「な、何か用事かね?」
 そうだった! 千代子とも話をつけなくては。
 「ちょっとお願いしたいことがありまして」
 と、千代子は、真《ま》面《じ》目《め》そのものの、捉《とら》えどころのない表《ひよう》情《じよう》で言った。
 「僕《ぼく》に?」
 「はい」
 「分った。じゃ……」
 塚原は休暇届を机《つくえ》の上に置いて、さっさと歩いて行く千代子の後を追った。
 廊《ろう》下《か》に出ると、千代子は、足を止めて、振《ふ》り返《かえ》った。
 「私《わたし》、奥《おく》様《さま》にお目にかかりました」
 と、千代子は言った。
 「うん。——聞いたよ」
 「どうおっしゃってました?」
 「泣《な》かれたよ。そして、家を出て行っちまった」
 「そうですか」
 「でも、戻《もど》って来てくれたがね」
 千代子は、それを聞くと、何だか不《ふ》思《し》議《ぎ》な微《び》笑《しよう》を浮《う》かべた。塚原は戸《と》惑《まど》った。そして、
 「ねえ、君。その話は改めて——」
 と言いかけたとき、どこかで悲鳴が上った。
 塚原は目をパチクリさせた。
 何だあれは?——悲鳴。確《たし》かに悲鳴みたいだったが。
 「悲鳴だわ」
 と、南千代子が言った。
 「何だろう?」
 「上の方みたいだったけど……」
 千代子も不思議そうに、階《かい》段《だん》の方へ目をやった。
 そのとき、階段を転《ころが》るようにして、女子社員の一人が駆《か》け降《お》りて来た。
 「助けて! 大変よ!」
 と、真《ま》っ青《さお》になって、叫《さけ》んでいる。
 「おい! どうしたんだ?」
 塚原がびっくりして声をかけると、その女子社員は、床《ゆか》へ座《すわ》り込《こ》んでしまった。
 「社長室で……社長が……久野さんが……」
 言葉が途《と》切《ぎ》れ途切れに出て来るばかりで、意味が通じない。ともかく、何かとんでもないことが起ったには違《ちが》いないようだ。
 塚原は、階《かい》段《だん》を駆《か》け上った。社長室は、一つ上の五階である。
 社長室のドアが、半開きになっていた。
 塚原が、恐《おそ》る恐る近付いて行くと、いきなり、ヒョイと久野の顔が覗《のぞ》いて、飛び上りそうになる。
 「塚原さんか。——お入りなさい」
 久野は、穏《おだ》やかな口調で言った。
 「あの——何だか、今、女の子が叫《さけ》んでたんで——」
 「大したことじゃないんですよ」
 久野は、ドアを大きく開けた。「入って。——さあ」
 お邪《じや》魔《ま》します、と口の中で呟《つぶや》いて社長室へ入った塚原は、その場で足を止めた。
 社長の脇《わき》元《もと》が、床《ゆか》に体をねじるようにして倒《たお》れている。——ワイシャツを染《そ》めているのは、血だった。下のカーペットにも、しみ込《こ》んでいる。
 「死んでる、と思いますがね」
 と、久野は言って、社長の椅《い》子《す》に、腰《こし》をおろし、何やら机《つくえ》の上にポンと投げ出した。
 ペーパーナイフらしい。汚《よご》れていた。
 「君が……刺《さ》したのか」
 と、塚原は言った。
 「津村から聞きましたか」
 と久野は訊《き》いた。
 「うん……」
 「全く、お話にならない」
 久野は、声を立てずに笑《わら》った。「この男のために、人生を棒《ぼう》に振《ふ》っちまった。これまでも。これからもね」
 「——とんでもないことになったなあ」
 と、塚原は首を振った。「もし……」
 「もし? 何です」
 「僕《ぼく》らが——あの金を盗《ぬす》んでいなかったら、君もこんなことをしなくて済《す》んだんだ。そうだろう。——本当に、済まない」
 塚原は久野に向って頭を下げた。
 「そう言われてみりゃ、そうかもしれませんね」
 久野は、大して気にもしていない様子で、「しかし、今度のことがなくても、脇元は心の中じゃ、私《わたし》を信用してなかったわけだから、何かのきっかけがあれば同じことになりましたよ」
 「しかしね……」
 「人がいいんだな、あなた方は」
 久野は息をついて、「よくあの金が盗めましたね。全く不《ふ》思《し》議《ぎ》だな」
 「運が良かっただけさ」
 と言ってから、塚原は、付け加えた。「本当に運がいいってのはどういうことなのか、僕《ぼく》には分らないけどね」
 久野は、塚原の言葉に、ちょっと笑《わら》って、
 「色々苦労したようですな」
 と言った。「まあ、あの金は政《せい》治《じ》資《し》金《きん》として、さる大《おお》物《もの》代《だい》議《ぎ》士《し》の手に渡《わた》るはずだった、いわゆる裏《うら》金《がね》ですからね。心おきなく使っちまって構《かま》いませんよ」
 「そういえば、あのときのガードマンがどうしたか、知ってるかい?」
 と塚原が、ふと思い出して訊《き》いた。
 「どうしてそんなことを?」
 「いや——あの事《じ》件《けん》のせいで、クビにでもなっていたら申《もう》し訳《わけ》ないと思ってね。気になってたんだ」
 「全く、お人《ひと》好《よ》しですな」
 久野は呆《あき》れたように言った。「ご心配には及《およ》びません。あの盗《とう》難《なん》は、表《おもて》沙《ざ》汰《た》にできないものですからね。あのガードマンは、確《たし》か他の持場へ回っただけですよ」
 「そうか。——それを聞いて安心した」
 と、塚原は息をついた。
 「ちゃんと一一〇番してくれてるんだろうな」
 と、久野は心配そうに、「自分で通《つう》報《ほう》した方が早いかもしれませんね」
 「していると思うがね。ちょっと訊《き》いてみよう」
 何ともお節《せつ》介《かい》な話だが、塚原は、社長室を出て、歩いて行った。
 「塚原さん——」
 と、階《かい》段《だん》の下の方から、南千代子が顔を覗《のぞ》かせている。
 「上はどう?」
 「大《だい》丈《じよう》夫《ぶ》だ。いや——社長は亡《な》くなったようだけど、久野君は落ちついている。警《けい》察《さつ》へ知らせた?」
 「はい。すぐ来ると思いますけど」
 「そうか」
 塚原は、社長室の方へ戻《もど》りかけた。
 「待って!」
 千代子が階段を駆《か》け上って来る。「危《あぶな》いわ! 行っちゃだめ!」
 と、塚原にすがるようにしがみつく。
 「おい。大丈夫だよ、僕《ぼく》は。——どうしたんだ?」
 塚原はびっくりした。——千代子が、泣《な》いているのだ。
 「だって、私《わたし》——」
 千代子が涙《なみだ》で声を詰《つ》まらせながら、「塚原さんのことが——心配で」
 「ありがとう」
 塚原は、感《かん》激《げき》していた。「僕みたいな男のことを、そんなに心配してくれるなんてね。君はいい子だな」
 「そんな……優《やさ》しいこと言わないで」
 千代子は、泣《な》き笑《わら》いの顔になって、「私、あなたの家庭をぶち壊《こわ》そうとしたのに……」
 「そりゃ、僕にとっては自《じ》業《ごう》自《じ》得《とく》さ。君を恨《うら》んだりはしないよ」
 塚原は、そう言って、ふと社長室の方を見た。「——変だな」
 「どうしたの?」
 「風が吹いて来る。社長室から。どうしてだろう?」
 塚原は、歩いて行った。千代子が急いでついて来る。
 社長室の中は、脇元の死体だけだった。そして、広い窓《まど》が、大きく開け放たれていた。——久野の姿《すがた》は、どこにもなかった。
 
 京子は、洗面所に入って、顔を洗った。
 別に、意味はない。ともかく、何かしないではいられなかったのである。
 エミの容《よう》態《たい》は、変らなかった。意《い》識《しき》不《ふ》明《めい》のまま、もう何時間かが過《す》ぎている。
 浅倉は、会社へ電話をしに行っていた。もちろん、エミのことより仕事が大事というわけではない。
 やはり、仕事のことでも考えていなくては、やり切れないのだろう。
 京子は、鏡の中の顔を、じっと見つめた。——昨夜、浅倉に抱《だ》かれていたとき、どんな顔をしていたのだろう。
 ともかく、今はまた、京子は孤《こ》独《どく》な顔に戻《もど》っていた。
 「馬《ば》鹿《か》だわ、あんたは……」
 と、京子は呟《つぶや》いた。
 もちろん、エミの容《よう》態《たい》が急に悪化したことと、京子と浅倉が一夜を共にしたこととは、何の関係もない。偶《ぐう》然《ぜん》に過《す》ぎないのだ。
 しかし、頭で分っていても、そう割《わ》り切《き》れるものではない。
 もし——もし、エミに万一のことがあったら……。エミは父親が帰国したことを知らないまま、ということになる。
 昨夜、浅倉が真《ま》っ直《す》ぐこの病院へ来ていれば、エミが意《い》識《しき》不《ふ》明《めい》になる前に、会えたはずなのだ。そう思うと、京子はたまらなかった。
 ——鏡の中に、もう一つの顔が入って来た。
 京子は目を見《み》張《は》った。浅倉の妻《つま》、郁《いく》江《え》である。
 「まあ……」
 と、京子は呟《つぶや》くように言った。
 郁江は、いつもの通りの、派《は》手《で》なスタイルだった。しかし、その顔は、不《ふ》思《し》議《ぎ》な緊《きん》張《ちよう》感《かん》にこわばっていた。
 京子はゆっくりと振《ふ》り向《む》いた。
 「主人は?」
 と、郁江が言った。
 「今——電話をかけに行っておられます」
 と、京子は答えた。
 「そう。あの子……具合はどうなの?」
 「意《い》識《しき》不《ふ》明《めい》で、夕方までがや《ヽ》ま《ヽ》だとか……」
 郁江は、黙《だま》って肯《うなず》くと、洗面所を出て行く。京子も、それについて廊《ろう》下《か》へ出た。
 「——主人とあなたのことは知ってたわ」
 郁江は、京子に背《せ》を向けたまま、言った。
 「申《もう》し訳《わけ》ありません」
 と、京子はうつ向いた。
 「いいのよ」
 郁江は投げ出すような口調で言った。「あの人は、私《わたし》が勝手に遊び回ってる、とそう思ってるんだから」
 「奥《おく》さん——」
 「そりゃね。今《ヽ》は《ヽ》その通りよ。でも、私だって、初めからそうだったわけじゃない。あの人は忙《いそが》しくて、ほとんど家にもいないし、黙《だま》って外国へ出《しゆつ》張《ちよう》して、いきなり夜中にニューヨークから電話して来たり……。たまらなかったのよ」
 郁江は、京子の方を向いた。——涙《なみだ》が、郁江の頬《ほお》を伝い落ちている。京子は、ハッとした。
 「私《わたし》を——車でひこうとしたのは、奥《おく》さんでしたのね」
 「そうよ。しくじったから、今度は、人を雇《やと》ってあなたを痛《いた》い目にあわせてくれ、と頼《たの》んだわ。昔《むかし》、そういう世界と付き合いがあったから。でも——あなた、うまく逃《に》げたようね」
 もちろん、郁江が言っているのは、間《ま》違《ちが》って明美を襲《おそ》った連中のことである。
 「そんなことまでして……。そんなにご主人を愛してらしたんですか」
 「愛して?——そうね。これも愛してるってことなのかしら」
 郁江は、ちょっと引きつったような笑《え》みを浮《う》かべた。「エミのことだって、嫌《きら》いじゃないのよ。でも、たまに帰って来れば、あの人はエミのことばっかり。——たまにはどこかへ行きましょうと誘《さそ》っても、エミのことを考えろ、って……。あの子が病気なのは、私のせいじゃないわ!」
 郁江は、声を震《ふる》わせた。
 京子は、じっと立ち尽《つ》くしていた。——遊び好《ず》きな後《ご》妻《さい》。意地悪なま《ヽ》ま《ヽ》母《ヽ》。
 表《ひよう》面《めん》ばかりを見ていた自分が、恥《は》ずかしかった。この年齢《とし》まで、一体何を学んで来たのだろう?
 誰《だれ》もが、自分の涙《なみだ》を流しているのだ。
 「あなた——」
 と、郁江は、京子に向って言った。「私《わたし》を訴《うつた》える?」
 「奥《おく》さんを?」
 「殺そうとしたわ」
 京子は首を振《ふ》った。
 「とんでもありません。私があなたの立場だったら同じことをしたかもしれない。——私こそ、許《ゆる》していただかなくては」
 郁江は、じっと京子を見つめて、言った。
 「あんた、いい人ね」
 京子は、キュッと唇《くちびる》を結んで、背《せ》筋《すじ》を伸《のば》した。
 「私、ご主人が戻《もど》られる前に失礼します」
 「でも、エミのことが——」
 と、郁江が言いかける。
 「エミちゃんのお母さんは、あなたです」
 京子は、そう言って、エミの入っている集中管理室の方へ目をやった。「エミちゃん、きっと持ち直します。私そう信じています。——では」
 京子は、深々と一礼して、歩き出した。
 浅倉とは、どこですれ違《ちが》ったのか、会うこともなく、病院を出た。——もう、昼に近い時《じ》刻《こく》になっていた……。
 
 「浦田君!」
 アパートの手前まで来て、京子はびっくりした。塚原が走ってきたのだ。
 「まあ、塚原さん。どうなさったんです?」
 「良かった! 無《ぶ》事《じ》だったのか!」
 「無事って……。私《わたし》が、どうして?」
 「いや、ともかく、中へ入ろう。色々、話があるんだ」
 塚原は、京子の肩《かた》に手をかけた。
 ——京子の部屋へ上って、塚原は、昨日《きのう》からの一部始《し》終《じゆう》を、話してやった。
 「大変な一日でしたのね……」
 京子は、正《せい》座《ざ》したまま聞き終えると、言った。
 「全くだ。でも、君に何もなくて良かった」
 「ご心配かけて、済《す》みません」
 「いいんだよ。いや、津村君のけがだって、君が責《せき》任《にん》を感じる必要はない。我《われ》々《われ》三人は、お互《たが》い様ってもんだからな」
 と、塚原は微《ほほ》笑《え》んだ。「それに、あのけがのせいで、津村君と奥《おく》さんは、またうまく行くようになったんだしね。——まあ、ともかく何もかも終ったんだ」
 「そうですね」
 京子は、肯《うなず》いた。「久野さんは——即《そく》死《し》だったんですか」
 「五階から飛び降《お》りたんだからね。これで、我々があの金を盗《ぬす》んだことは、もう明るみに出ないだろうが……」
 「そのことですけど」
 と、京子は言った。「私《わたし》の分は、お二人で分けて下さい」
 「僕《ぼく》らで? いや、それは困《こま》るな。僕も津村君もね、やっぱり僕らはお金には縁《えん》がないんだってことで意見が一《いつ》致《ち》したんだ」
 「まあ。——お互《たが》い貧《びん》乏《ぼう》が性《しよう》に合うんですね」
 「全くだ」
 と、塚原は笑《わら》った。「ところで君、ゆうべは?」
 「恋《こい》人《びと》と静かな旅館に泊《とま》りましたの」
 「やあ、これは……。どうやら君が一人で楽しい思いをしてたんだな!」
 「本当ですね」
 と、京子は笑《え》顔《がお》で言ったが、目には、小さく涙《なみだ》が浮《う》かんでいた……。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%