「日本の警察って、あれで大《だい》丈《じよう》夫《ぶ》なのかしらね?」
浜子は、柄《がら》にもなく憂《うれ》えて見せた。
「本当だな」
と、克彦が言った。
門倉が帰ったのは、一時間後だった。克彦も夏美も、奥《おく》で聞いているだけで、いい加減に疲《つか》れてしまったのである。
「あの調子で、朱子さんの所へ行って、私の下着の色なんて質問したら、廊《ろう》下《か》へ叩《たた》き出されちゃうわよ」
と、夏美も苦《にが》笑《わら》い。
「何考えてんだろう?」
「ともかく、考えてもむだよ。訊《き》くわけにいかないんだもの」
と、浜子は言って、「さて、さっきの話の続き——」
「私が知りたいのは、永原さんを殺す動機のあった人がいるか、ってことなんです」
と、夏美は言った。「もちろん、刑《けい》事《じ》さんにも訊かれたんでしょう?」
「そうよ。もちろん、心当たりは全《まつた》くありません、って答えといたけど。——たいてい、残された妻って、そう答えるじゃない? 心当たりがあるなんて言うと、つまりは、人に恨《うら》まれる人間だった、ってことだもんね」
なかなか面《おも》白《しろ》い発《はつ》想《そう》をする人だ、と克彦は感心した。いや、感心してちゃいられないのだ。
「私と永原が、表面上だけの夫《ふう》婦《ふ》だったなんて、いちいち刑事に説明しても仕方ないものね」
「ええ。——すると実際には、何か心当たりがあるんですね?」
「そうねえ……。はっきり誰《だれ》とは言えないわよ」
「一つは私の移《い》籍《せき》のことがあると思うんですけど」
「そうね。それは永原からも聞いてたわ。もちろん極《ごく》秘《ひ》ってことでね。あの人も、ずいぶん慎《しん》重《ちよう》に動いてたようだった」
「私は、なかなか永原さんと二人になることがないんです。だから、詳《くわ》しいことは聞けず終《じま》いで。——何か感《かん》触《しよく》は確かなように聞いたんですけど」
「そうらしいわ。つい四、五日前に、結構得意そうにしてたからね」
「そのことが、たとえば社長の松江さんや、安中さんに知れてるってことは、ありませんでしたか?」
「なかった——と思うわよ」
と、浜子は首をひねって、「もちろん、私にもはっきりした返事はできないけどね」
「少なくとも、永原さんは、気付かれてない、と——」
「そう思ってたわね」
「でも——」
と、克彦が口を挟《はさ》んだ。「それが殺人の動機にまでなるかな?」
「ならないとは言えないわ」
と、浜子は言った。「カッとなれば、殺すことだってある。冷静に考えりゃ、やらないことでもね。——それに、これは莫《ばく》大《だい》なお金が絡《から》んでるわけだもの。夏美が動けば、何十億って収入がごっそりと他《ほか》のプロダクションへ入る。人一人殺すには、充《じゆう》分《ぶん》すぎる金額よ」
そんなものかな、と克彦は思った。
僕《ぼく》だったら、いくらお金が入るったって、人までは殺さないけど。——まあ、ゴキブリ一匹《ぴき》ぐらいなら、殺してもいいけどね。
「他に何か、思い当たることは?」
と、夏美が言った。
「そうねえ。これは、私がはっきり確かめたことじゃないんだけど——」
と、浜子はためらいがち。
「何ですか?」
「あの人ね——このところ、女《ヽ》性《ヽ》に《ヽ》も《ヽ》興味を持ち始めたみたいなのよ」
夏美は意外そうに、
「本当ですか?」
と言った。「そんなことってあるのかしら?」
「あるわよ、もちろん。現に、男も女も大《だい》丈《じよう》夫《ぶ》って人が沢《たく》山《さん》いるし。——もちろん私はだめなんだけど」
「それは——つまり、永原さんに女性の恋人ができた、ってことですか?」
「そうだと思うわ。いつだったか、いやに香《こう》水《すい》の匂《にお》いをさせながら帰って来たことがあったの。そりゃ、商売柄《がら》、そういうこともなかったわけじゃないわ。でも、冗《じよう》談《だん》半分に『あら、彼《かの》女《じよ》でも出来たの?』って訊《き》いたら、凄《すご》くどぎまぎして、『そんなはずがないじゃないか』って……。そのときのあわてぶりが、どうもおかしかったのよ」
夏美は肯《うなず》いて、
「相手が誰《だれ》かは分かりません?」
「そこまではね。興味もなかったし」
と、浜子は肩《かた》をすくめる。
「そうですか……」
夏美は、少し考え込《こ》んでいたが、「——永原さんの、本《ヽ》来《ヽ》の《ヽ》恋《ヽ》人《ヽ》の方は、誰なんでしょう?」
と訊いた。
「男の? それは知らないわ」
「どんな男とか、何をしてるとか。——どんなことでもいいんですけど、何かありません?」
「それだけは、お互《たが》いに秘密を尊重してたし、関心もなかったからね」
「そうでしょうね」
夏美は、ちょっとがっかりした様子。
「ああ、そうか。あんたの考えたことが分かったわ。つまり、永原に女の恋人ができて、本《ヽ》来《ヽ》の《ヽ》恋人が嫉《しつ》妬《と》した、ということね」
「あり得ると思うんです」
「それはあるでしょうね。特にこういう世界では、独《どく》占《せん》欲《よく》とか嫉《しつ》妬《と》心《しん》が、普《ふ》通《つう》の男女の恋愛よりずっと強いものだから」
「持物とか、遺《のこ》した物の中に、手がかりはありませんか?」
「一応、ざっと整理はしたけど……」
と、浜子は考えて、「それらしいものはなかったわね。大《だい》体《たい》、ここ、掃《そう》除《じ》なんかを、通《かよ》いのお手伝いさんに頼《たの》んでるでしょう? 覗《のぞ》かれて困るようなものは、何も置かないことにしてたのよ」
「じゃ、事務所とか、そっちにあったかもしれませんね」
「そうね。その可能性はあるわ。向こうにはまだ顔を出してないから」
夏美は少し間を置いて、
「——分かりました。どうもありがとう」
と頭を下げた。
「いいのよ。でも、大変ねえ、これからどうするの?」
「何とか、手がかりをたぐってみます。そして犯人を……」
「充《じゆう》分《ぶん》用心してね。あんた、かけがえのない体なんだから」
「ありがとうございます」
夏美は微《ほほ》笑《え》んだ。
克彦は、何となくホッとした。そこに、ブラウン管でいつも見なれた夏美の笑《え》顔《がお》があったからだ。
「——いないわ」
約束の場所へ来て、夏美は周囲を見回した。
「あいつ、どこか場所を間《ま》違《ちが》えたんじゃないかな」
と、克彦が言った。
もっとも、もしこの言《こと》葉《ば》を千絵が聞いていたら、怒《おこ》るだろう。
何しろ、どっちかといえば兄の克彦のほうが、凄《すご》い方向音《おん》痴《ち》なのだ。千絵はその点、しっかりしている。
「でも、朱子さんもいないわ。——ね、ここにいてくれる? 私、電話をかけてみるから」
「うん、いいよ」
その程度なら、お安いご用だ。
夏美は、しばらく歩いて、やっと公衆電話を見付けた。
マンションへかけてみる。すぐに受話器が上がった。
「朱子さん? 私よ」
「夏美さん! ごめんなさい! 出ようとしたら、記者に捕《つか》まっちゃったの。それを振《ふ》り切って出たら、今度はぴったりと尾《つ》けられちゃって。——ついに買物して帰って来ちゃったのよ」
「いいのよ。事情はよく分かってるわ」
「どこか——夜になってからなら……」
「うん。実は、そのこともあってね。あなた、事務所の鍵《かぎ》は、まだ持ってるでしょ?」
「ええ、もちろん」
と、朱子は不《ふ》思《し》議《ぎ》そうに、「でも、どうして?」
「今夜、事務所へ来て。中へ入って、調べたいものがあるの」
「いいけど……。何をするつもり?」
「そのとき説明するわ。今夜、十二時に」
「真夜中に?」
「誰《だれ》もいなくなるのは、そんなものでしょ?」
「分かった。何とかして行くわ」
「お願いね。気を付けて」
「私のセリフだわ」
と、朱子は言って、ちょっと笑った。
——夏美は、克彦が待っている場所へと戻《もど》った。
「何だ、そうだったのか」
と、克彦は、話を聞いて、「じゃ、千絵の奴《やつ》、待ち呆《ぼう》けで、帰っちまったんだ、きっと」
「悪いことしちゃったわね」
「いいんだよ。じゃ、一《いつ》旦《たん》家へ戻る?」
「そうね。じゃ、夜、また出かけるわ」
「おともするよ」
「だめよ! 夜中なのよ」
「君のためなら、何時までだって起きてるよ」
克彦としては、精一杯のサービスであった。
「——おかしいな」
家へ戻って、克彦は首をひねった。「千絵の奴《やつ》、どこをうろついてるんだろう?」
千絵も、母親の雅子も、まだ帰っていなかったのだ。
「いいじゃないの。きっと、どこかに寄り道してるのよ」
と、夏美は言った。「十六か。——若いっていいわね」
「変だよ、そんなの」
と、克彦は笑って、「君と一つしか違《ちが》わないんだぜ、あいつ」
「私はもうトシだわ」
夏美は、ソファに身を沈めて、「仕《ヽ》事《ヽ》ってものを持つようになると、人間は急に一年に何歳《さい》もトシを取るのよ」
「そんなものかなあ」
「あなたにも、いつか分かるわ。社会へ出たときにね」
克彦は苦《にが》笑《わら》いして、
「年下の君に、お説教されるとは思わなかったなあ。——あ、ごめん、それがいやだって言ってんじゃないよ」
「分かってるわ」
夏美は微《ほほ》笑《え》んで、「子供が大人《おとな》になる。その、ちょうどむずかしい時期に、私たち、みんないるんですものね」
と言った。
「でも、君はずっと年上に思えるよ」
と、克彦は真顔で言った。
「そうでしょうね。年《ねん》齢《れい》は時間じゃなくて、経験で取っていくものなのよ。その点でいえば、私は貧《びん》乏《ぼう》もしたし、お金も稼《かせ》いだし、働いてるし、大人たちのいい面、悪い面、みんな見て来たわ。——大人になるのには充《じゆう》分《ぶん》な経験よ」
彼《かの》女《じよ》、ずいぶん辛《つら》い思いをして来たんだなと、克彦は思った。
TVなどで見ていると、いかにも年《ねん》齢《れい》相応に若々しいが、こうして間近になると、その素顔は、ひどく大人びている。
そういえば、夏美の過去——というと大げさだが、要するに、プライベートな部分は、ほとんど知られていない。
両親が何をしていて、兄弟は何人なのか、どこに住んでいるのか、どこにも出ていない。世間では、謎《なぞ》めいた雰《ふん》囲《い》気《き》を作るために、プロダクションが、わざと隠《かく》しているのだと噂《うわさ》していた。
しかし、こんな風に、十七歳《さい》で、大人《おとな》のような落ちつきを感じさせるのは、本当に人に明かしたくないような、辛い生活を経験したからかもしれない、と克彦は思った。
「あの——コーヒーでも淹《い》れようか」
「ありがとう。いただくわ」
「じゃ、ちょっと待ってて」
克彦は、いそいそと台所へ行って、湯を沸《わ》かした。
ドリップで、コーヒーを落としていると、ふと、何かのメロディが、洩《も》れ聞こえて来た。
夏美だ。ハミングしている。——そのメロディは、あのとき、克彦がベランダで録音した歌のものだった。
あれは何の歌だろう? 克彦は、夏美に訊《き》いてみたかったが、彼《かの》女《じよ》のほうから、訊かないでくれと言われている。
そう言われると、却《かえ》って知りたくなるのも事実だ。
そうだ。——なぜ彼女が、わざと下手に歌っているのかは訊かず、何という歌なのかだけ訊くのは構わないんじゃないか。
多少こじつけめいてはいたが、克彦はコーヒーカップを夏美の前に置いて、
「それ、いい歌だね」
と言ってみた。
「え?」
夏美は戸《と》惑《まど》い顔。
「今、口ずさんでたろう? そのメロディさ。何て歌なの?」
夏美はゆっくりとコーヒーをすすって、
「哀《かな》しい歌なのよ。オペラのアリアなの」
「やっぱり! そうじゃないかと思ってたんだ」
「あら、分かるの?」
「いや——そうでもないけど」
「私は、好きだったわ。小さい頃《ころ》から」
と、夏美は、少し視線を遠くへ向けて、「ただ、なかなかオペラなんて、耳にする機会がないでしょう。だから……」
「でも——」
と、話をつなごうとしたとき、電話が鳴り出して、克彦は内心舌打ちした。
きっと千絵の奴《やつ》だ。どこをふらついてんだか……。
「はい、本堂です」
と克彦が出ると、
「もしもし」
と、千絵の声とは程遠い、男の声がした。
「はい」
「克彦ってのは?」
「僕《ぼく》ですけど——どなたですか?」
「俺《おれ》のことはいいんだ」
「はあ?」
何のことだ? 克彦はいたずら電話なのかと思って、首をひねった。
「彼《かの》女《じよ》は俺《おれ》の所でしばらく預かるからな」
「彼女?——彼女って?」
「分かってるくせに、とぼけるなよ」
「分かりませんよ。何の話ですか?」
「よし、待ってろ。今、代ってやる」
——やや沈《ちん》黙《もく》。何やらガサゴソやっている気配がする。と思ったら、
「もしもし」
と、千絵の声だ。
「何だお前——」
と、克彦が言いかけるのを遮《さえぎ》って、
「克彦さんね。私、星沢夏美よ」
と、千絵が言った。
「おい、千絵——」
「私、誘《ゆう》拐《かい》されたの」
「何だって?」
克彦は目を丸くした。
「でも大《だい》丈《じよう》夫《ぶ》。危害は加えられてないから。克彦さん、分かる?」
「おい、これが悪い冗《じよう》談《だん》なら、後でぶっとばしてやるぞ」
「克彦さん、向こうは、私がリサイタルに出られないように、閉じ込めておきたいらしいの。だから、それが過ぎれば、ちゃんと返してくれる、って約束してくれてるわ。だから、心配しないで」
「おい……」
どうやら、冗談じゃないらしいと分かると、克彦は青くなった。「つまり、お前が夏美さんと間《ま》違《ちが》えられて——」
「そうなの。じゃ、よく分かったわね? 決して捜《さが》さないで」
「おい、お前——」
ガタゴト音がして、また男の声に代った。
「いいか、今聞いたように、お前の大事な彼《かの》女《じよ》は、こっちが預かってる。心配にゃ及《およ》ばないぜ」
これが心配せずにいられるか!
「おい、待てよ! 一体あいつ——いや、夏美さんをどうする気だ!——おい!」
電話は切れてしまった。
克彦はポカンとしていた。——今のは本当の電話だろうか? 空《そら》耳《みみ》じゃないのか?
「どうしたの?」
夏美が心配そうにやって来る。
「いや——あの——」
「私と間《ま》違《ちが》えられたとか言ってたわね。誰《だれ》のこと?——千絵さんね?」
克彦は肯《うなず》いた。
「誰《だれ》かに誘《ゆう》拐《かい》されてるんだ」
克彦の話に、夏美は、息を呑《の》んだ。
「どうしましょう! じゃ、きっと朱子さんと待ち合わせた場所へ行ったから、てっきり私だと思われて——」
「でも、今どき、君の顔を知らない奴《やつ》がいるのかなあ」
「そんなこと、どうだっていいわ!」
夏美は、居間の中をやたらと歩き回った。
「変だわ。——私と朱子さんがあそこで待ち合わせることを、どうしてその男が知ってたのかしら?」
「それもそうだね」
と、克彦は言った。「その朱子さんって人は信用できるの?」
「絶対よ」
と、夏美は即《そく》座《ざ》に言った。「それに、彼《かの》女《じよ》とはさっき電話で話したばかりじゃないの。もし、誘《ゆう》拐《かい》に加わってるのなら、人《ひと》違《ちが》いと分かるはずよ」
「あ、そうか」
「そんな呑《のん》気《き》なこと言って! 妹さんが危いのに」
「あいつなら大《だい》丈《じよう》夫《ぶ》だよ。しっかりしてるから、きっと自分で——」
「ごめんなさい」
夏美は、息を吐《は》いた。「——私のせいで、こんなことになっちゃったのに、偉《えら》そうな口をきいて。でも、どうすればいいかしら?」
「うん……。困ったね」
克彦としても、どう考えていいのか、分からないのである。
「——その犯人は、私のリサイタルの日が過ぎたら、返してやる、と言ったのね?」
「そうらしいよ」
「じゃ——一週間あるわ。でも、その間に、間違いに気付くことだってあるかもしれない……」
「そうだね」
「そうなったら……。犯人は千絵さんをどうするかしら?」
「返して寄こすだろ」
克彦も、割合に呑《のん》気《き》なのである。
「そんな!——でも、間《ま》違《ちが》いだと言ってやりたくても、向こうからは、身《みの》代《しろ》金《きん》の請《せい》求《きゆう》もないわけだし……」
「でも、間違いと分かったら、また君が狙《ねら》われるよ」
「妹さんが大切じゃないの! 私のことなんかどうでもいいわ」
「そんなわけに行かないよ」
と、克彦は言った。
柄《がら》に似ず、頑《がん》固《こ》なところもあるのである。
「あいつは自分から、人違いだとは言わないで、身《み》代《がわ》りになったんだ。そりゃあ——心配にはなるけど、もし君を差し出して、あいつを助けたりしたら、僕《ぼく》があいつに殺されちゃうよ」
夏美が、じっと克彦を見つめた。厳《きび》しくて、でも暖かい——いや、ほとんど「熱い」と形容できる眼《まな》差《ざ》しだった。
そして、いきなり夏美は克彦に抱《だ》きついた。克彦は顔を真っ赤にして、どぎまぎするばかりである。
夢《ゆめ》の中では、何度もこういう場面があったのだが、いざ現実となると対応しきれない。それに——これは恋の抱《ほう》擁《よう》じゃない、感謝の抱擁だということが、分かってもいたからだろう。
「——ありがとう」
夏美は、ゆっくりと克彦から離《はな》れた。「いい人ね。あなたも千絵さんも」
「お人好しで損ばっかりしてんだ」
と、克彦は笑いながら言った。
「笑ってる場合じゃないでしょ」
「あ、そうだ」
「——ともかく、千絵さんのほうは、調べようがないわ。でも——私がリサイタルに出られないようにするために、あんなことまでするというのは……」
夏美は、考えこんだ。
「それで——」
克彦が、おずおずと言った。「今夜はどうするの?」