2017-01-12 100、ももしきや 古き軒端(のきば)の しのぶにも なほあ...
2017-01-12 99、人もをし 人も恨めし あぢきなく 世を思ふゆゑに 物...
2017-01-12 98、風そよぐ ならの小川の夕暮れは みそぎぞ夏のしるしな...
2017-01-12 97、来ぬ人を 松帆(まつほ)の浦の夕なぎに 焼くや藻塩(...
2017-01-12 96、花さそふ 嵐の庭の雪ならで ふりゆくものは わが身な...
2017-01-12 95、おほけなく うき世の民におほふかな わが立つ杣(そま...
2017-01-12 94、み吉野の 山の秋風さ夜ふけて ふるさと寒く衣うつなり...
2017-01-12 93、世の中は 常にもがもな 渚(なぎさ)こぐ あまの小舟...
2017-01-12 92、わが袖(そで)は 潮干(しほひ)に見えぬ 沖の石の ...
2017-01-12 91、きりぎりす 鳴くや霜夜(しもよ)のさむしろに 衣かた...
2017-01-12 90、見せばやな 雄島(をじま)のあまの 袖(そで)だにも...
2017-01-12 89、玉の緒(お)よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶるこ...
2017-01-12 88、難波江(なにはえ)の 芦のかりねのひとよゆゑ 身をつ...
2017-01-12 87、むらさめの 露のもまだひぬ まきの葉に 霧たちのぼる...
2017-01-12 86、嘆けとて 月やは物を思はする かこち顔なる わが涙か...
2017-01-12 85、夜もすがら 物思ふころは明けやらで 閨(ねや)のひま...
2017-01-12 84、ながらへば またこのごろや しのばれむ うしと見し世...
2017-01-12 83、世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも鹿ぞ鳴く...
2017-01-12 82、思ひわび さても命はあるものを うきにたへぬは 涙な...
2017-01-12 81、ほととぎす 鳴きつる方(かた)をながむれば ただ有明...