2017-01-12 60、大江山 いく野の道の遠ければ まだふみも見ず 天の橋...
2017-01-12 59、やすらはで 寝なましものを さ夜ふけて かたぶくまで...
2017-01-12 58、有馬山 猪名(いな)の笹原 風吹けば いでそよ人を忘...
2017-01-12 57、めぐりあひて 見しやそれともわかぬまに 雲がくれにし...
2017-01-12 56、あらざらむ この世のほかの思ひ出に 今ひとたびのあふ...
2017-01-12 55、滝の音は 絶えて久しくなりぬれど 名こそ流れて なほ...
2017-01-12 54、忘れじの 行く末までは かたければ 今日をかぎりの命...
2017-01-12 53、嘆きつつ ひとり寝る夜の明くるまは いかに久しきもの...
2017-01-12 52、明けぬれば 暮るるものとは知りながら なほ恨めしき ...
2017-01-12 51、かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな...
2017-01-10 50、君がため 惜しからざりし命さへ 長くもがなと思ひける...
2017-01-10 49、みかきもり 衛士(ゑじ)のたく火の 夜はもえ 昼は消...
2017-01-10 48、風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を思ふ...
2017-01-10 47、八重むぐら しげれる宿のさびしきに 人こそ見えね 秋...
2017-01-10 46、由良(ゆら)のとを わたる舟人 かぢをたえ ゆくへも...
2017-01-10 45、あはれとも いふべき人は思ほえで 身のいたづらになり...
2017-01-10 44、あふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも...
2017-01-10 43、あひ見ての 後の心にくらぶれば 昔は物を思はざりけり...
2017-01-10 42、ちぎりきな かたみに袖をしぼりつつ 末の松山 波こさ...
2017-01-10 41、恋すてふ わが名はまだき立ちにけり 人知れずこそ思ひ...