2019-05-24 (一体、兄君は、どうして石川麻呂まで殺したのか) 漢殿は...
2019-05-24 「何故に、わが父をお討ちになったのです」 遠智娘は目を真...
2019-05-24 中大兄が一人の男を伴って急ぎ参内したのは、左大臣の死後...
2019-05-24 翌朝、左大臣家では、右大臣の蘇我倉山田石川麻呂に急使を...
2019-05-24 (仕方あるまい) 漢殿は自慢の槍を磨いていた。 この槍が...
2019-05-24 漢殿と額田王《ぬかたのおおきみ》の間に、娘が生まれた。...
2019-05-24 五年の歳月が流れた。 難波朝は、改新の詔に沿って、土地...
2019-05-24 少女の父が死んだ。 予期されたことではあった。 漢殿は...
2019-05-24 帝は、即位して半年後の大化元年(六四五)十二月に、都を...
2019-05-24 中大兄は、古人大兄の死を確認すると、ただちに官兵をさし...
2019-05-24 峠まで戻ると、虫麻呂がどこからともなく現われた。「どう...
2019-05-24 少女の家は、家というより邸《やしき》であった。 漢殿は...
2019-05-24 仕度を整えた漢殿は馬に乗ると、吉野の入口まで一気に駆け...
2019-05-24 「古人大兄様を」 漢殿は、それでいいのかという目で、鎌子...
2019-05-24 皇太子中大兄は権力の頂点をきわめて、初めてそこが居心地...
2019-05-24 六月十九日、入鹿が暗殺された七日後、新帝|孝徳《こうと...
2019-05-24 「嫌でございます」 間人は叫んだ。 妹ながら、美しい、と...
2019-05-24 朝議が開かれた。 女帝を中心に、中大兄、古人大兄、軽皇...
2019-05-24 中大兄は母の帝と二人きりで会っていた。「どうしても譲位...
2019-05-24 「譲位じゃと」 中大兄は意外な言葉に驚いた。「左様にござ...