2019-12-30 41瀬戸丸が横浜に入港したのは、雄一郎が塩谷駅長に...
2019-12-30 40秀夫は焼津《やいづ》の海員養成所へはいった。た...
2019-12-30 39横浜でめぐりあってから、秀夫と奈津子は三日にあ...
2019-12-30 38そのころ、秀夫は東京に居た。朝早く上野駅に到着...
2019-12-30 37春、雄一郎夫婦は神居古潭《かむいこたん》駅へ転...
2019-12-30 36雄一郎夫婦は北海道へ帰った。秀夫からは何の便り...
2019-12-30 35秀夫は約束の時間に空地へ行った。どうせこの間の...
2019-12-30 34昼間はどこにいるかわからないという秀夫は、その...
2019-12-30 33川にアキアジの上ってくる季節になった。どの家の...
2019-12-30 32この頃《ころ》が、室伏雄一郎の一生を通じて最も...
2019-12-30 31雄一郎夫婦は途中東京へ立寄り、伊東栄吉の家をた...
2019-12-30 30三日を有里は尾鷲で過した。もう一日、もう一日と...
2019-12-30 29尾鷲の海は寒かった。甲板《かんぱん》の乗客は、...
2019-12-30 28最近、有里の心には、ある落着きが生れていた。そ...
2019-12-30 27秀夫は尾鷲へも、北海道へも帰らなかった。四、五...
2019-12-30 26小樽《おたる》へ落ちついて、秀夫はやがて港の荷...
2019-12-30 25啓子に逃げられた弘子は、鬱憤《うつぷん》のはけ...
2019-12-30 24それから五日間くらい、啓子は秀夫によそよそしく...
2019-12-30 23列車はひどく混んでいた。そうした混雑の中で、秀...
2019-12-30 22有里は終戦の玉音放送を、千葉のはる子の家で聞い...